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趣味日記


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酷道

国道を走って、岐阜方面を目指す。寄り道しすぎた。なんか暗くなってきたし。道がだんだん細くなってくる。コレアッテルノ?ナンカヤバクナイッスカ?ちゃんと青い逆三角形の国道157号。ガソリン補給してから100kmぐらい。大丈夫ダヨネ?道なりに走っていくと暗闇が周りを包み始める。明かりはヘッドライトのみ。光るモノが先に見えても、それは反射板。ガードレールは所々になり、アスファルトは割れている。細道の外は闇。谷底なのは予想できるが全く認識できない。道には無数に転がる落石の破片。踏んで少しでも滑ろうモノなら、すぐさま闇の一部と化す。「落ちたら死ぬ。」これまで、そんな看板見た事なかったです。烙印を刻まれし者は気を抜けば使徒に憑り込まれるのである。しかも、黒い鉄の塊はまだ制御できていない。どんなタイミングで暴走し始めるかわからないのだ。泣きたい。それでも青い逆三角形は続いている。目の前が壁か?という程の急な坂道。アップダウンが激しくなり、道は蛇行する。山から流れ出した水が至る所でアスファルトに小川を作り、水を飛ばしながら渡る。ギアはほとんど2nd。前からクルマがくる気配は一切ない。モウイイッス。モウイイッス。ゴメンナサイ。調子ニ乗リスギマシタ。身ノ程知ラズデシタ。早ク普通ノ道ニ返シテ下サイ。其処に神はいなかった。目の前に迫ってきたのは、重厚な「門」。通行止め。ブレーキ。血の気が引く。バランスを崩し立ちゴケ。ブレーキレバーがグンニャリ曲がり、エンジンがとまる。千里浜のカップルよ。ソバに来て、ワタシヲ見て笑っておくれ。涙が溢れそうになりながら引き起こし、キックレバーを蹴り込むがプラグがかぶったのかエンジンがかからない。ヘッドライトを消してみる。時は午後七時。なのに黒より黒い闇。光が存在しない空間には反射によって認識される色も存在しない。お空を見上げると満天の星空。「現代っ子は本当の闇を知らない。」魚紳さんの言葉が心に響いたこともあったがコノ状況で感動できるわけがない。クソ田舎で育ってきたワタシも、近代文明の中で過ごすウチに野生のDNAは影を潜め、不安の波が押し寄せる。すぐにヘッドライトを付け、心もとない光に照らされた無骨で冷たい裁きの門に歩み寄る。ナゼニ通行止メ?ドウスレバイイノデスカ?携帯を取り出す。ワタシを絶望という谷に落とし込む「圏外」の二文字。立てかけられた看板に刻まれる文字は「熊出没注意」ココデ赤カブトニ襲ワレ、姿形ノナイ状態ニナッテ死ンダラ見ツカルマデニ相当時間カカリソウデスネ。引キ返ス?ソレシカナイヨネ?アレヲマタ走ラナアカンデスカ...。バイクを必死で押しUターン。ヘッドライトが脇道を照らす。その横に「回り道。岐阜方面はコチラヘ。」の看板。キタッ!コレダッ!冷めていた血液が全身を駆け巡り始め、身体が熱くなる。一本のタバコを吸い、ヨシヨシ、何トカナルゾ。ドクドクと鼓動する心を落ち着かす。カカレヨエンジンッ!!チョークを目一杯引いて、思いっきりキックする。暗闇の中にけたたましく響き渡るシングルピストンのエンジン音。ヨッシャ~!!コレまでとたいして変わらない険しい道をひた走る。ココこそ「スーパー林道」やん。長い杉林かブナ林か知らんがソレを抜けると、下り一辺倒になり、民家らしきモノが現われる。しかし明かりはない。ヒトはいないのだろう。ココハ彼岸島カ?牙ノ生エタ村人ガ襲ッテコナイヨネ?かなり不気味な集落。それでも「回り道」の看板を見たことで、このクソ激しい山道に終わりがある事が判明し、ワタシの心を強くさせる。刹那、アスファルトが終わる。ピッシッーっと。ズシャズシャズシャッ!リアタイヤが滑る滑る。ヤバイヤバイヤバイッ!なんとかバランスをとり停車。道路舗装工事中。アスファルトを貼る前の砂利道。道路沿いに赤いランプが張ってあるモノの、点灯していないじゃないか。殺ス気カッ!イヤ、コンナトコヲ夜ニ走ッテイルノガオカシイ?否ッ!ココハ国道ダロウッ!偉イサンニ、金バラマク前ニ必要ナ金ヲ必要ナ所ニマワセッ!ワタシのバイクはSR400である。オフロードのエンジンを載せたのが始まりとかそうでないとかヨクは知らんが、セパハンで純正バックステップな、なんちゃってカフェスタイルなのだ。ビビりながら砂利道を走破し、アスファルトに戻る。どれぐらい走ったのか?覚えていない。距離メーターは、たぶん230kmは回っていたと思う。明かりの灯る民家が点在し始め、真ん中に白線のある、脇には白いガードレールのある道に出た。ヨカッタ。本当ニ。広くてキレイなアスファルトって素晴らしい。民家横にある古びた見た事も聞いた事もないメーカーの自販機を発見する。缶コーヒーを購入しようと硬貨を摘むも指が震えてウマく入らない。寒くてカジカんでいるワケじゃない。SRの振動の所為なのか、コレまでの恐怖のぶり返しなのか?甘ったるいコーヒージュースを喉に流し込む。冷たい液体が身体のドコを流れているのかハッキリと認識できる。ワタシハ生キテイル。

岐阜市内まで走り、宿で寝床に付く。

後で調べた。国道157号は一般国道でも酷い道路らしく「酷道」マニアでも難易度上位の道路らしい。暗闇をバイクで走破したワタシって...。
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